「妹、なんて名前だっけ」


虎ちゃんは弥生ちゃんに質問してる。


「乙葉ちゃん……」


「名前もめちゃかわいーじゃん。名前負けしてんの?」


「ううんっ、乙葉ちゃんはかわいいよ!女の子らしくて、お上品で、優しくて……うーーーっ」


もう、それ以上喋らないで?


あたしは必死になって弥生ちゃんの口を手で覆った。





だけど時、既に遅し。


虎ちゃんは勝ち誇ったような顔をして、指をならした。


「決めた。乙葉を、俺の女にする」