チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「だって……乙葉ちゃんのお兄ちゃんなのに、嵐くんが殴られるのを黙って見てられないよ……。それに……」


弥生ちゃんが大きな目を潤ませて、あたしをジッと見上げる。


それに……?


あたしは次の言葉を待つかのように、黙って弥生ちゃんを見つめていた。







「……おいおい、勘弁してくれよ。そこ、なに見つめ合ってんの?」


虎ちゃんの呆れた声に、ハッとした。


「そんなんじゃねーし」


慌てて訂正したら、やたらと虎ちゃんがニヤニヤしてることに気がついた。