チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「俺、やっぱり移動……」



「あたしから逃げる気!?ひど~い、傷付いちゃう」



大塚さんがあたしの腕にギュッとしがみついてくる。



この人、こーいうキャラなの?



いつもツンツンしてるし、男の子の前だと全然違うんだね。







「勝手に傷ついてろよ~…俺、あの子と喋りたい」



弥生ちゃんを指さすと、大塚さんがギロッと弥生ちゃんをニラんでいるのが目に入ってきた。



一瞬顔を上げた弥生ちゃんは、すぐに俯いてしまう。



弥生ちゃんをひとりにするわけにはいかないし。



どうしようかな…。