チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

自らカミングアウトしてもいいんだけど、嵐になりすましてるって言ったら、今日学校にいた乙葉が、嵐だってバレてしまう。


もしそうなったら、弥生ちゃんはかなりショックを受けるだろうから。


ここは、自然にバレるまで……黙っていることにしようかな。






「全然覚えてない……乙葉のお兄ちゃん?ホントに!?」


弥生ちゃんは幾分ホッとした表情を浮かべ、あたしに近寄る。


あ、覚えてなかったんだぁ~。


そっか、弥生ちゃんって確か人の顔を覚えるのが苦手な人だっけ…。


そして間近でマジマジと見つめてくる。


「似て……ないね」