チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「ゴメンなさい……あたし、男の子が苦手だから……」


「うん……俺、実はさ。弥生ちゃんと会ったことあるよ」


弥生ちゃんが怖がらないように、そっと優しく話しかける。


笑みを含みながら、目に溜まった涙をぬぐってあげる。


「え……あたしと?」


「そう。桃谷嵐って言えば、わかる?乙葉の……双子の兄貴」







あたしがそう言うと、弥生ちゃんは大きな目をさらに大きく見開いた。


思いだした!?


それとも、あたしが乙葉だって気がついた!?