チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「もう…行って、いいですか?」


涙目で訴える弥生ちゃんに、あたしは笑いかけた。


「ゴメン…びっくりしたよな。トイレ間違えてさ……」


「え……」


「今から合コンするんだけど、全然やる気なくて……腹痛くなって、慌ててトイレに逃げてきたら、間違えた」


「……もしかして、荻高?」


えっ、どうしてそれを!?






さっきまで泣いていた弥生ちゃんは、あたしを見て目をパチクリしてる。


「そうだけど。なんで?」


「あたしも…無理やり連れて来られて。相手が荻高だって聞いたら、怖くて……だからあたしも、トイレに逃げてきたの」