チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「なにも…しません。誰にも言いません……だから、離して……」


大きな目からポロポロと涙をこぼし、必死で懇願する弥生ちゃんを見てると胸が痛くなってくる。


あたしはそっと手を離すと、ふうぅ…っと大きくため息をついた。






しかも、それだけでまたビクッと肩を震わせている。


弥生ちゃんって、なんてかわいらしいんだろう。


あたしだったら、噛みついてるかも。


なんて思いながらも、これからどうしようかと考える。


外には大塚さん。


そして、今から始まる城北女子との合コン……。


あたし、どうしたらいい!?