チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

階段の陰からバッと、勢いよくでていくと…案の定、大騒ぎになった。


「キャーっ、男っ!!」


あたしはそんな声を無視して、目の前にいる女の子を目指した。


それは…。





「あっ…嵐くん!?どうして、ココに!?」


あたしの前にいるのは、大塚さん。


「大塚さん、久しぶり。元気だった?」


「元気だけど…どうしてココに!!部外者は侵入禁止よ?」


昨日虎ちゃんには優しく向けられていた瞳が、今日は厳しい。


ったく、この人ってばホント人によって態度を変えるんだから。


「それはね…俺が、大塚さんに会いたかったから」