チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「やってみなきゃ、わかんねーじゃん?」


「いや、だから………わぁっ!」


虎ちゃんは、あたしが止めるのも聞かず、校門を飛びこえる。








「ダメだって!!そんなことしたら」


「先に行ってるな。バイバイ、嵐」


なっ……。


虎ちゃんはニッと笑うと、あっという間にあたしの前から姿を消してしまった。


どどっ……どーしよう!!


ただ門の前でオロオロするあたし。


悩んでるヒマはないよね!?


門の隙間から手を入れれば、電子ロックに手が届くことを知っていたから、とりあえず門を開けてあたしも中に入った。