「や…そこまでは、いーから」


「いや!それじゃ俺の気がすまないし。アイツに納得してもらって、それで乙葉と付き合う。それでいーよな?」


「やっ…それも困る」


「じゃあどうしたいんだよ」


「あたし……学校で態度悪いの…」


「だろーな。嵐の妹だもんな?」


「みんなあたしと話そうとしないし、あたしもみんなと目を合わせないし…」


「俺もそーだぜ?みんなにビビられてるってことだろ?」


え、そーいう感じじゃないんだけど。






「女ヤンキーとして通ってんだ?カッコいーじゃん。俺たち、同類だな!」


虎ちゃんが満面の笑みであたしの肩をポンと叩いてくる。


「そうじゃなくてっ」


「隠さなくてもいーから。俺には全部話して」


目を細め、フワリと笑う虎ちゃんに、終始ドキドキしっぱなしのあたし。