チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「わ……わかってるつもり」


大塚さんは、耳まで真っ赤になってる。


いつもキツイ顔をした大塚さんしか知らないから、こんな恥ずかしそうな顔をしている大塚さんを見るのは初めて。


すごい……。


もし好きな人に言いたいことがあっても、あたしはこんな風にできない。


大塚さんのことは苦手だけど、こういうところは尊敬するよ。





「ふうん。考えとく」


虎ちゃんはそれだけ言うと、あたしの背中を強めに押した。


押されるがままに歩くけど、胸がズキズキと傷んで苦しい。