チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

さすがにヤバいと思ったあたしは、虎ちゃんを止めにはいった。


「虎ちゃん!!それ以上やったらダメだよ」


「はぁ?お前、コイツに殺されかけたんだけど?」


「殺すって、大げさな…」


そうは言ったものの、虎ちゃんがある方向を顎で指す。


そっちを見ると、ヤンキーの足もとにナイフが落ちていた。







ゾゾーーーーッ!!


急に恐ろしくなってきた。


足がガクガクしてきて、立ってるのがやっと。


「嵐も嵐だから。売られたケンカは買えよ」


「そんなのダメだ……ケンカなんて、なにもいいことない。虎ちゃん、手を離してあげて……」


「……出た。また、説教嵐か」


虎ちゃんは呆れた顔であたしを見たあと、ヤンキーをニラむ。