そのあとお店に着いてからも、虎ちゃんが会話をリードしてくれていたおかげで、沈黙することもなく楽しく過ごすことができた。


楽しいながらも、相変わらず恥ずかしくて目が合わせられなかった。


あたしはいつものようにずっと俯いていて、帰る頃には虎ちゃんの口数も、少しずつ減っていった。


なんの取り柄もないあたし。


しかも話題も特にないし、嫌われたって当然。


つまんないヤツだって思われてるかもしれない。


別に、それでいい。







…それなのに、あたしどうしちゃったんだろ。


今、すごく寂しい…。