チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

それにしても……。


あたしと虎ちゃんの前を歩く、あたしの姿をした嵐と弥生ちゃん。


ちょっと…くっつきすぎじゃない?


嵐が弥生ちゃんの腕に、自分の腕を絡ませている。


あの、エロ男がーーーっ!!


うしろからドついてやりたい気持ちを、必死で堪える。







「お前は、マジで弥生いっとく?」


虎ちゃんがヘラッと笑う。


「いや…乙葉の友達だし、やめとく」


「へぇ~、嵐がそんなこと言うの珍しーな。マジになるとそーなんの?」


「別に、そういうわけじゃ……。そうだ……虎ちゃん、乙葉のことは遊びだろ?だったら早く手を引いて欲しい」


ずっとこのツーショットが続くとは思えないから、今のうちに言いたいことを言っておかなくちゃ。