チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「やっ……ムリだから!乙葉が嫌がってんのに、俺がそんなことするわけないだろ」


「はぁ?誰に向かってそーいう口聞いてんだよー」


虎ちゃんはニヤニヤしながらあたしの脇腹を突いてくる。


「きゃっ……くすぐったい!!」


「女みたいな声出してんじゃねーよ。なーんか昨日からおかしいな……お前」


訝しげにあたしを見てくるから、慌てて咳払いをした。






「ゴホッ…ギャッて言おうとしたら、声が裏返った…」


「アッハッハ、ただでさえ声高いのに、笑わせんなよな~」


ホッ……。


怪しまれたらどうしようかと思ったけど、とりあえず大丈夫だったみたい。