チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「部屋着じゃねーんだぞ。今から外に出んの。わかってるか?デートだ、デート!デートだぞ!?」


あたしの耳元で叫ぶから、うるさくて仕方がない。


「声が大きすぎる~!そんなに大きな声で言わなくても、わかってるから」


「さすがにそれはナイだろ!兄貴として恥ずかしーわ!!」


「だって、昨日の嵐みたいな服、あたしが似合うわけがない…」


「って昨日の俺、似合ってただろ?」


「それは嵐が着てたからだよ~。あたしには、流行の服は似合わないの」







「いやいやいやいや……器は同じなんだって。ホラ、前髪上げろ?目線は前!背筋伸ばして、胸を張って」


「できないぃぃ……」


「はぁ!?」


イライラ度MAXの嵐は、なにを思ったのか昨日のウィッグを部屋から持ってきた。