チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

もしかして、あたしの話が通じたとか!?


そう思ったのも束の間。



虎ちゃんは、あたしが握るバットの先を握ってきた。



そして、勢いよくバットを自分の方へと引き寄せる。



「嵐は…いつから俺にそんな口が叩けるよーになったんだ?あぁ?」







力の差は歴然で、あたしはいとも簡単に虎ちゃんの方へと投げ出された。


「きっ……きゃああっ!!」


とっさのことで、あたしは完全に嵐になっていることを忘れてしまった……。


悲鳴をあげ床に転がるあたしを、虎ちゃんが冷たい目で見ている。