あたしは嵐の部屋の隅っこに置いてある、あるものを手に取った。
……まさか、あたしがこんなものを手にするなんて。
それは、今朝虎ちゃんが持っていたのと同じ金属バット。
嵐はケンカのときに、護身用にとコレを持っていくことがある。
普段は素手でやるけど、持ってるだけでハクがつくらしい。
あたしは、いよいよ佳境に迫った虎ちゃんと嵐の後ろに立った。
ピタリと、虎ちゃんの背中にバットを静かにあてた。
あたしの気配に気づいた虎ちゃんが、ハッとあたしの方を振りかえる。
……まさか、あたしがこんなものを手にするなんて。
それは、今朝虎ちゃんが持っていたのと同じ金属バット。
嵐はケンカのときに、護身用にとコレを持っていくことがある。
普段は素手でやるけど、持ってるだけでハクがつくらしい。
あたしは、いよいよ佳境に迫った虎ちゃんと嵐の後ろに立った。
ピタリと、虎ちゃんの背中にバットを静かにあてた。
あたしの気配に気づいた虎ちゃんが、ハッとあたしの方を振りかえる。


