チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「行ってくる……」


あたしはすぐに階段をのぼり、2階の嵐の部屋へと向かった。


いつも我慢することの多い弥生ちゃんが、感情をあたしにぶつけてきたことが意外だった。


人を叩くなんて、初めてだったかもしれない。


それほど、あたしは弥生ちゃんに大切にされていたのに、いつものあたしは弥生ちゃんになにもしてあげられなかった。


……反省。


嵐はムカつくけど、弥生ちゃんに免じて助けてあげよう。






嵐の部屋の前に立ち、思いっきりドアを蹴る。


「やめろっ!!乙葉から手を離せ!!」