「いや…だって、あれは……」
乙葉じゃないし……って言おうとして、口をつぐんだ。
バレるにしても、バレたあとに嵐が虎ちゃんにヒドいめに合わされることも想定内。
まさか男を口説いてたなんてわかったら、喜怒哀楽の激しい虎ちゃんは、きっと逆上するはず。
それに……あたしって、いつもそうかもしれない。
弥生ちゃんが大塚さんにイジメられてるのがわかっていても、あたしじゃないから…って、見て見ぬフリをしていた。
もしあたしが当事者だったら、誰かに何とかして欲しいって絶対に思うはずなのに。
「嵐くん……言い訳するぐらいなら、今すぐ乙葉ちゃんを助けに行って?」
涙目で懇願され、あたしは動くしかなかった。
乙葉じゃないし……って言おうとして、口をつぐんだ。
バレるにしても、バレたあとに嵐が虎ちゃんにヒドいめに合わされることも想定内。
まさか男を口説いてたなんてわかったら、喜怒哀楽の激しい虎ちゃんは、きっと逆上するはず。
それに……あたしって、いつもそうかもしれない。
弥生ちゃんが大塚さんにイジメられてるのがわかっていても、あたしじゃないから…って、見て見ぬフリをしていた。
もしあたしが当事者だったら、誰かに何とかして欲しいって絶対に思うはずなのに。
「嵐くん……言い訳するぐらいなら、今すぐ乙葉ちゃんを助けに行って?」
涙目で懇願され、あたしは動くしかなかった。


