チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

思わず嵐の胸ぐらを掴むと、後ろから誰かに引っ張られた。


「嵐ーーーー!乙葉から手を離してもらおーか」


ひぃっ!!


そして、あたしの体は床へと投げ出される。


痛いっ!







見ればそれは虎ちゃんの仕業で、あたしを投げたあと嵐に近寄って行ってる。


「もう大丈夫だから。嵐にいつもあんな風にイジめられてんだ?」


「そうでもないよ。あたしも結構ケンカ強いんだから」


嵐がフフッと笑ってる。


あたしだ……だけど、あたしじゃない。


顔がそっくりなだけに、見ていて不思議な気分。