チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです

「お前っ……」


引きつるあたしの前で、嵐は体をクネクネとくねらせる。



「誰?この人。すっごいヤンキー連れてきたんだね」



そう言って、虎ちゃんを指差し笑っている。









「おい、嵐っ。ちょっと来い」



「えぇぇっ!?」


あたしは虎ちゃんに廊下の端まで引っ張られる。



「テメー…なんで隠してた?お前の妹、かわいすぎるだろ!!」



「あー…いや。あれは仮の姿で……」



もう、嵐がなにを考えているのか、あたしには理解不能。