そして、狼谷君はあたしの頭を優しく撫でてくれた。 「……――っ」 こんなことをしてくれるのは、あたしと狼谷君が友達になったからだよね? 大きな手のひらに撫でられて、何だかすごく心地いい。 狼谷君を本当の友達と割り切るには相当時間がかかるかもしれない。 だって、今もこんなにも胸がキュンキュンっと高鳴っているんだもん。