寝ている男の子は愁太より髪色が明るいし、襟足も長い。


ま、まさか……――。


そんなはずないよね……?


一瞬、嫌な予感が脳裏をよぎりベッドサイドから音をたてないようにそろりと立ち上がる。


ドクンドクンと不快な音を立てながら鳴りつづける心臓の音。


それは徐々に大きくなっていく。


そして、床に脱ぎ捨てられている上履きに目を向けた瞬間、全身から血の気が引いていくのが分かった。