「なぁ」 「えっ?」 星哉の手のひらがあたしの頬に伸びる。 温かくて大きな手のひらの熱が頬に伝わって胸がキュンっと高鳴る。 「お前さ……――」 「な、何?」 「俺とやり直す気あるか?」 澄んだ瞳があたしを捕えて離さない。 「星哉こそ……あたしと……やり直してくれるの?」 恐る恐るそう口にすると、星哉の口の端が意地悪く持ち上がった。