下駄箱から靴を取り出して、乱暴に上履きを押し込む。 早く。早くいかなくちゃ……。 星哉が心配でたまらない。 一分でも一秒でも早く星哉の元へ……――。 ハァハァと荒くなる息。 呼吸が苦しくなって息をするのもしんどい。 だけど、大好きな星哉の為に必死になって走り続ける。 校門を抜け、曲がり角を曲がった時、足がもつれて体が前のめりになった。