「ううん。もう気にしてないから」 「本当にごめんな……。俺、どうかしてた……。真正面からぶつかっていかないとかマジダサいよな……。俺的には元彼と寄りを戻してほしくはないけど……桃華がそれを望むなら少しは協力するから」 昔からそうだった。 強引なところはあるけど、人一倍相手の気持ちを考えられる人。 あたしが困っているときにはすぐに手を差し伸べてくれる。 今だってこうやって、あたしの話を聞いて何とか励まそうとしてくれる。 だけど……――。