狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】


「ちょっと遊んだだけで、付き合ってるって勝手に勘違いしてんじゃねぇよ」


「遊び……?勘違い?」


何?どういうこと……?


思いもよらぬ星哉の言葉に頭の中が真っ白になる。


「だから、全部お前の勘違いだって言ってんだよ。俺はお前のことを一度も好きだって思ったことなんてない。だから、今後一切俺には関わるな」


「そんな……――」


「俺とお前は今日で完璧に終わりだ」


吐き捨てるようにそう言うと、星哉は振り返ることなく保健室の扉に手をかけた。