狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】


普段から立ちくらみがある方だけど、今日に限ってはかなり深刻だ。


頭が重くなって目の前が真っ白になり倒れないように両足に力をこめる。


「……――っ」


やだ……。


このままひっくり返ったら今以上に目立っちゃう……――。


どうしようもなくなってギュッと目をつぶった時、


「……――保健室なら俺が連れて行く」


誰かがあたしの肩を掴んで自分の方に引き寄せた。