「ごめん……――。あたし、もう帰るね」 「おい」 「一人で帰れるから安心して?」 「もう遅いし、送っていく」 「いいの。今は一人にさせて……?」 「無理。一人で帰らせられるわけねぇだろ」 溢れる涙を拭いながら駄々っ子のように首をぶんぶんと横に振ると、星哉は優しくあたしの頭を叩いた。 「ごめんな。俺……――」 星哉が何かを言いかけた時、バタバタという足音の後、 「……――星哉!!!」 暗闇の中から星哉を呼ぶ声がした。