その瞳には明らかな敵意がうかがえる。
「お前には関係ないだろ。つーか、お前誰だよ」
「そっちが名乗る気ないならこっちだって名乗りたくないし」
「ハァ?ふざけんじゃねぇよ」
ピクッと星哉の眉が持ち上がったのに気付いて、あたしは二人の間に割り込んだ。
「ヒロちゃん、やめてよ」
このまま放っておけば、ほぼ間違いなく喧嘩になる。
あたしはそっと小声でヒロちゃんを制止した。
「……――さっきの幼なじみのヒロちゃんってこいつか」
「あっ……――」
ここへやってきた目的をふと思い出して、思わずうろたえる。
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