「桃華ちゃんは誰のことを待ってるの?お友達?」 「え?」 「ここのお店って……女の子いたかなぁ……」 あごに指を当てて首をかしげる瑞穂ちゃん。 あたしは首を横に振ってこたえた。 「ううん、友達じゃないよ」 「えっ?じゃあ、誰を待ってるの?」 「彼氏……だよっ」 星哉のことを彼氏って呼ぶのってなんだかまだ照れくさい。 瑞穂ちゃんの誤解を解こうとそう口にすると、瑞穂ちゃんの顔色が変わった。