って、よく考えたらこんな時間に男の子と二人っきりって……マズいかも。
いくら幼なじみっていっても、ずっと会っていなかったわけだし……。
もし逆に、あたしが星哉の立場だったら久しぶりに会った女の子の幼なじみと星哉が一緒にいたら……絶対に嫌!!
この状況はマズイ!!
『……――おい、桃華。聞いてんのかよ』
『あっ、ごめん』
どうしよう……。
隠すつもりはなかったけど、星哉なんか誤解してるみたいだし。
ヒロちゃんは男の子だって正直に話そうか。
だけど、ヒロちゃんとの関係を誤解されたらいやだし……――。
「……――おい、桃華。お前、電話長すぎだから」
すると、あたしの耳のそっと顔を寄せて、ヒロちゃんがボソッと呟いた。
「ひ、ヒロちゃん!!ちょっと、シーーーっ!!」
唇に人差し指を当てて制止すると、耳元から星哉の低い声が響いた。



