「……――ごめんなさい!!」 とりあえず、逃げるが勝ち!! タイミングを見計らって駆け出そうとした瞬間、ガシッと腕を掴まれた。 「な、なにするんですか!!あんまりしつこいと大声あげますよ!!」 「お前さぁ……――」 「初対面のあなたにお前呼ばわりされたくありませんっ!!」 勇気を振り絞ってそう叫ぶと、男の子の顔がみるみるうちに険しくなっていく。