「はい、お疲れ~。バイトの子たち、一度お昼休憩とってね」


時計の針が12時を回ったところで、作業服を着た正社員のおじさんがそう指示をだした。


その言葉を合図に一斉に工場内から出ていくアルバイト達。


あたしもその流れに乗るように工場から出た。



『ピッキングのバイト、あたしに紹介して!!』


愁太に頼みこんで2日間、短期のアルバイトをすることになったあたし。



「……――はぁぁぁ……。疲れたぁ……」


だけど、工場内での作業はほとんどが立ち仕事で思っていた以上に重労働だった。