狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】


「24日、空けとけよ」


ラーメン屋さんの裏手にあたしを連れてきた星哉はすぐにそう告げた。


「24日ってクリスマスイヴ?」


「あぁ」


「一緒に過ごしてくれるの!?」


「嫌なのかよ」


ムッとした表情を浮かべる星哉に向かって、ぶんぶんと思いっきり首を横に振って否定する。


「嫌なわけないよ!!だって、大好きな星哉と一緒に過ごせるんだもん!!」


って、今あたし……大好きって……――。