狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】


このラーメン屋さんで星哉がバイトしてる?


ちょっ、ちょっと待って……?


ここのラーメン屋さんはあたしと愁太の行きつけのお店だった。


ということは、あたしがラーメンを食べるところとか……


全部見られちゃってたの?


あれ……。そういえば、確か……。


星哉と一緒に牛丼を食べに行った時、言っていた気がする。



『お前ってさ、いつも飯うまそうに食うな』って。


いつもって……やっぱりラーメンを食べているところを見られていたんだ!!



「そんな驚かないでよ~!!実は、俺ら結構前から桃華ちゃんのこと知ってたんだよ。初めて見た時は、衝撃的だった。この店にこんなに可愛い子が来てくれるなんてって」


「俺ら……?」


「そうそう。聞いたら、星哉の学校の子だって言ってたから。でも、いつも男連れだし彼氏いんのかぁ~ってガッカリしてたんだよ」


「いや、俺は彼氏じゃなくてただの幼なじみで……――」


ようやく状況を理解した愁太が口を開いた時、ナオくんが愁太の肩をポンポンッと叩いた。


「いいなぁ~、こんなに可愛い幼ななじみがいて~。まぁ、俺にも幼なじみはいるんだけどさ~」