「倉庫内のピッキング作業のバイトなら紹介できるかも」
「ピッキング?」
「あぁ。倉庫内の商品を振り分けて棚に入れたり、商品を配送別に仕分けたりとか」
「あたしにもできそうかなぁ?」
「やる気があればできるだろ。それに確か、クリスマス前の2日間限定って言ってた気がする。日給8000円」
「2日間限定!?日給8000円!?やる、やりたい!!」
思わず声を上げると、隣のテーブルにいたおじさんが驚いてこちらに視線を向けた。
その視線に気づいて、ぺこっと頭を下げてから話を戻す。
「ねぇ、愁太……、そのバイト紹介してもらえないかな?」
「俺はいいけど、そのバイトに……――」
そう言いかけて、愁太の表情が一変する。



