「……――ねぇ愁太、さっきの沙希との会話聞いてたでしょ?」
下校途中、あたしは隣を歩く愁太にそう投げかけた。
「はっ?なんだよ、それ。聞いてねぇし」
「沙希も彼氏と過ごしたいって」
「あっそ。別に俺には関係ないから」
「ふぅん。じゃあ、星哉の友達の男の子、沙希に紹介してあげようかな。すっごくカッコいいし、きっと沙希も気にいるはず……――」
「……――やめろよ!!」
さっきまで興味ない振りをしていた愁太が大声を上げた。
あたしはニコリと笑いながら「え~?どうして?」と意地悪な質問をしてみた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…