狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

「ふふふふふふっ」


彼女ってなんていい響きなんだろう!!


だって、彼の女で『彼女』って書くんだもん！


そう考えただけで体中から喜びが湧き上がってくる。


「つーか、その笑い方不気味だからやめろよな～」


ドン引きしている愁太は呆れながら笑った後、


「なぁ、桃華。俺はお前が誰と付き合っても文句はないけど、ヒロ……――」


「えっ？」


何かを言いかけた愁太。


その続きを聞こうとした時、誰かに肩を掴まれてグラグラと体を揺すられた。