狼谷君のその笑みは、今まで見たどの笑みよりも柔らかくて温かくて優しくて。 胸がキュンっと高鳴って頭がクラクラしてきちゃう。 これが夢だったらきっと当分立ち直れなさそう……。 「……――この先、どんなことがあっても、俺がお前を守ってやる」 狼谷君は決意したような口調でそう言うと、あたしの唇にそっとキスを落とした。