狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】


ねぇ、狼谷君。


あたしには狼谷君の考えてることがこれっぽっちも分からないよ……。


もしかしたら、最初からからかわれていたのかもしれない。


あたしが狼谷君に好意を寄せていることに気付いて、ちょっと遊んでやろうって思ったのかも。


だから、路地裏で2度目のキスを……したんだよね?


だから、ベンチの上で普段見せないような柔らかい表情であたしの頭を撫でたんだよね?


だから……――。