「お前、誰に対してもそんなに警戒心薄いのか?」 「えっ……?」 「今みたいに顔赤くして、そういう顔するのか?」 「ちがっ……」 否定したいのにうまい言葉が見つからない。 顔を赤らめたのが狼谷君にバレていたなんて……。 そう考えるだけでさらに顔が赤くなる。 ダメだ……。 きっと今のあたしはゆでダコみたいに真っ赤な顔をしているに違いない。 「あのっ……狼谷君……――」 そっと狼谷君の名前を呼ぶと、絡み合う指先にギュッと力がこもった。