えっ? 狼谷君の手は徐々にあたしの顔に近付く。 えっ?嘘、こんなところで何をするの……? 狼谷君の黒く澄んだ瞳がジッとあたしに注がれる。 体中がドキドキと波打つみたい。 自分の心臓の音がやけに大きく響く。 「……――お前、子供みたいだな」 子供? それって、まさか……。 「っ……!!」 狼谷君があたしの頬についていたであろうご飯粒を取ってくれたと知った瞬間、恥ずかしさで全身がカーッと熱くなった。