狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

「っていうのは冗談です!!本当にごめんなさい!!」


とにかく全力で謝ると、狼谷君はハァとため息を吐いた。


「そういうこと言ってるんじゃねぇよ」


「えっ?じゃあ、どういうこと?」


「これ、どうして離さなかったんだよ」


狼谷君はそっとあたしの体から腕を解くと、あたしの手に握られているタバコを掴んだ。


あたしは振り返って説明した。


「だって……これが見つかったら、狼谷君また謹慎になっちゃうでしょ?」


床に座り込んで向かい合う体勢で狼谷君を見る。


だけど、狼谷君の顔にもう怒りは感じられなかった。