狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】


「あ……」


あたしがジャージを忘れたなんて話を聞いていても楽しくなんかないよね……。


狼谷君の背中を目で追いながらちょっぴり残念に思っていると、狼谷君がくるっと振り返った。



「ついてこい。俺のでいいなら貸してやるよ」


えっ……?狼谷君のジャージを……?


あまりに急なことに驚きながらも、あたしは狼谷君の後を追いかけた。