先に口を開いたのはプルメリアでした。

プルメリアは少し強めの口調で言います。


「アスター、貴方は私が居なくなることが嬉しいのね?」


プルメリアは真剣に聞きます。
アスターは、自分の味方だと思っていたのに裏切られた気分だったのです。

アスターは、少し黙り考えている様子。

そして、言いました。


「俺の本音が聞きたいなら、プルメリアも本当の事を言えよ」


アスターの言葉。

プルメリアには意味が分かりません。

里子の事は、ちゃんと本当の事を話しました。

それ以外にアスターに隠し事なんか有りません。

プルメリアは怪訝そうな表情になり、アスターに聞きます。


「本当の事は言ったわよ。アスター、何を言っているの?」


アスターは、すぐに答えます。


「俺に死神が見えるか、見えないかだよ」


プルメリアの目が大きく開きます。
同時に体が震えだし、声なんか出せません。

アスターは言います。


「本当はどれなんだ?死神が見える、見えない…。作り話なのか?もし、作り話じゃないなら、俺に死神は見えてるはずだ」


プルメリアは、ただ立ちすくむだけ。

アスターは、真剣な表情。

プルメリアの鼓動は早くなります。

「アスターは、全て分かっている!」

プルメリアは、アスターを見る目が変わりました。

弟だから、年下だから。

そんな理由で、アスターを子供扱いしていた自分。


恥ずかしさと、驚きで頭が混乱してきます。


アスターは、少し大きめの声で聞きました。


「プルメリアが、本当の事を言ってくれたら俺が里子の事を、どう思ってるか本音を答えるよ。早く言って」


この言葉を聞いたプルメリアの体に衝撃が走り、思い切り息を吸い込んで叫んでしまいました。