男は立ち止まり、怪訝な顔でオリーブを見ました。
オリーブは立ち上がり、男に近づき言います。
「何を偉そうに!奴隷だなんだ、うるさいのよ!同じ人間でしょうが!オリーブは、私の家の子よ!」

「相当いかれてるな!こいつに名前は無い。ガキを盗んでペットみたいに名前をつけて自己満足か?」

「考え方が捻くれすぎよ。私の子が盗まれかけてるのよ!今すぐオリーブをおいて出ていって!」

「俺のだ!」

「私のよ!」

男とアザミは睨み合いました。
御夫妻は訳が分かりません。
アザミが本当なのか、男が本当なのか。
ただ、見ているしかできませんでした。