アルストロの一つ一つの行動がメリアの胸を甘く掴むのです。


メリアは諦めました。


「完璧にアルストロの虜よ」


アルストロを見ていると、今すぐにでも抱きしめたくなるのです。


メリアはアルストロに話し掛けます。


「ありがとう。おかげで助かったわ」


色っぽく、メリアの魅力を全て出し。


しかし、アルストロは全く動じず笑顔で答えるのです。


「いや、当然さ。私の部下が失礼を働いてたんだしね」


メリアは少し傷つきました。

自分の魅力にはまらなかった男性は初めてだったからです。


しかし、気を取り直し言います。


「是非、お礼がしたいわ。後で、私の控え室にいらして」


意味ありげに微笑みアルストロを見つめます。


しかし、やはりアルストロは動じず笑顔のまま答えます。


「そんな、気を使ってくれなくて良いよ。それより、パーティーを楽しんで」


そんなアルストロに、メリアは更に燃えます。


「必ず来てね。ずっと待ってるわ」


アルストロの胸に手を置き上目遣いでメリアは言い、答えを待たずに控え室へと戻っていきました。