トリトマはサフィニアを、おちょくります。


「兄貴は、何で女を嫌がるんだ?もったいないだろ。せっかく、向こうから声をかけてくるのにさ。それに、失礼だぞ、まったく。弱々しすぎる。」


サフィニアは困った表情で答えます。


「俺が聞きたいよ。何で、こんなに女性が怖いんだろう…。特に何もされてないのに…。」


トリトマは呆れながら、サフィニアに話します。


「情けないな。他の男が聞いたら怒るぞ。まぁ、兄貴は女々しいから仕方ないか。俺達って、見た目以外は正反対だよな。兄貴は女々しい、俺は男らしい!だろ?」


サフィニアは、ため息をつくのです。


「トリトマの言う通りだよ。俺は女々しい。何で、トリトマだけが男らしいんだ。俺は駄目な男だよ…。」


トリトマは、そんなサフィニアを馬鹿にします。


「そういう所が女々しいんだ。弱っちいな〜。普通なら怒るぜ?弟に馬鹿にされてんだからな。兄貴、もう少しは強くなれよ。」


サフィニアは、深いため息をつき悩みます。


「俺には無理だよ。俺には…。トリトマがうらやましい。俺は自分に自信がないんだ。トリトマは、自信があるから強いんだよ。俺は駄目だ…。」


このように、サフィニアはいつも悩み事がたえないのです。

トリトマは、そんなサフィニアを呆れ馬鹿らしく思っていました。


しかし、サフィニアの事を嫌いではなく大切に思っているのです。


だからこそ、もっと強く自信を持ってほしいとトリトマは考えていました。


それに、トリトマ自身の夢のためにも。